離婚のときに決めること(1)

離婚問題

離婚の話し合いの際、「とにかく早く離婚したい」という思いが先行して、他の条件を曖昧にしたまま判を押してしまうケースが後を絶ちません。しかし、離婚届を出した後の生活を安定させるためには、必ず決めておくべき「避けて通れない項目」があります。

特に重要となる「親権」と「養育費」の注意点について解説します。

1. お子さんの「親権」:後悔しないための選択

日本では、離婚届にお子さんの親権者を記載しなければ受理されません。ここで注意が必要なのは、「実際に育てる人(監護者)」と「法律上の決定権を持つ人(親権者)」を分けないことです。

[Image: An icon representing “Legal Rights (Signatures, Passports, Contracts)” linked to the parent with Custody, emphasizing the need for unity.]

2. 「養育費」:口約束は禁物

養育費は、お子さんが自立するまで続く非常に長期的な支払いです。後から決め直すのは時間も労力もかかるため、離婚時に確定させることが鉄則です。

[Image: A document with a seal stamp representing a “Notarized Deed,” placed next to a piggy bank labeled “Child Support,” symbolizing financial security.]

3. 相場の確認方法

養育費の金額について話し合いが平行線になる場合は、客観的な基準を使いましょう。

基準ツール 特徴
裁判所「算定表」 裁判所のホームページで公開されており、双方の年収と子供の年齢・人数から機械的に相場が算出されます。
実務上の活用 調停や審判でもこの基準が重視されるため、話し合いをスムーズにまとめるための強力な武器になります。

離婚はゴールではなく、新しい生活のスタートです。親権や養育費の問題を「感情」だけで決めず、将来のリスクを考慮して「書面」にしっかり残すことが、あなたとお子さんの未来を守ることにつながります。

次回は、お子さんとの「面会交流」や、夫婦で築いた財産の清算である「財産分与」について詳しくお話しします。