Q. 遺産の調査について(2)

相続・財産管理

相続が始まると、故人がどのような財産を遺したのか、その全貌を把握しなければなりません。プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれるため、漏れのない調査が不可欠です。主要な遺産の調査方法と、期限に関する注意点を解説します。

1. 証券(株式・国債など)の調査

証券会社や金融機関に照会をかけて確認します。手元に証券会社からの通知書や封筒がないか、まずは資料を探しましょう。

2. 不動産の調査:自治体での「名寄帳」取得

不動産は、特定の自治体が管理する固定資産のリスト(名寄帳など)を取得することで把握できます。

3. 借金(負債)の調査:多角的なチェック

借金の調査は、後述する「相続放棄」の判断に直結するため、非常に重要です。

4. 調査が長引く場合は「3か月の期限」に注意

相続人は、「自分が相続人になったことを知った日」から3か月以内に、相続を承認するか放棄するかを決めなければなりません。

遺産の種類 主な調査先・方法
証券 証券会社への照会、銀行通帳の入出金履歴の確認。
不動産 役所での名寄帳取得 + 法務局での全部事項証明書取得。
借金 金融機関への照会、自宅の書類・郵便物の継続的な確認。

遺産調査は非常に根気のいる作業です。特に借金の有無が不明なまま期限が迫ることは、大きな心理的負担となります。「自分たちだけでは調べ切れない」「期限が間に合わない」という場合は、早めに弁護士などの専門家に依頼し、確実な調査と手続きを行うことをお勧めします。