訴訟や調停などで、相手方が事実と違うことを述べるなどしていて、嘘ばかりついていると思うことがあります。
嘘をつかれてると感じると、感情的になり、冷静な対応ができない結果、最終的に思っているような結果にならないこともあり得ます。
そこで今回は、訴訟や調停などで相手が嘘ばかりついているときどうしたらよいかについて述べたいと思います。
こちらの裏付けを厚くする
まず、訴訟や調停は裁判所の手続きですので、公平な第三者たる裁判所が間に入ります。
公平であるため、こちらにも相手側にも偏った対応はしないため、相手方が事実と異なることを言っているとしても、特に咎めることはしません。
相手方が嘘を言っているという場合には、こちらがそのことを立証する必要があります。
そこで、まずは、こちらの言い分を裏付ける証拠を量的にも質的にもしっかりと提出することが大切です。
こちらが、いくら相手がおかしいと説明しても、相手方はまた別な説明をしている状況ですので、裁判所はそれぞれ提出した証拠に基づいて判断をします(調停では判断まではしないものの、しっかりとした証拠を出している場合、それを前提として進行することが多いです。)。
証拠がしっかりとしていれば、こちらの言い分がとおりやすくなります。
相手方の言い分に反する裏付けを出す
また、忘れがちですが、相手方の言い分に反する事実の裏付けを出すことも大切です。
例えば、何かの支払いを求めていて、相手方が支払ったと言っている場合、当然、入金があるはずの口座の履歴を出すというのも、こちらの言い分の証拠になりますが、他方で、相手方が支払ったと言っている日付の後に、待ってほしいなどと相手方が記載しているメールがあれば、それは、相手方の言い分に反する裏付けとして有用になるでしょう。
裏付けが少ない場合
裏付けが少ない場合、立証責任などの問題から、不利な場合もあり得ますが、相手方の言い分の矛盾を指摘する、他の証拠との矛盾を指摘する、理論的におかしい点を指摘するなどの方法もあり得ます。
ですので、相手方が事実と異なることを言ってきても感情的にならず、証拠を探すなど、冷静な対応をしましょう。