法的な手段で問題解決を図ろうと思った場合、証拠が求められることが多いです。
しかし、そもそも紛争になることは予想していないことが多く、場合によっては、証拠を捨ててしまった、なくしてしまったなどという場合もよくあります。
そこで、今回は、証拠を紛失してしまった場合どうすればよいかについてお話ししたいと思います。
相手方から取得する
まず、相手方も共通持っているようなものである場合、相手方から取得するということも考えられます。
特に相手方とそこまでの紛争になっていない、交渉している最中であるなどの場合、証拠を出してくれることもあり得ます。
そこで、相手方に話してみるという方法はあり得ます。
公的な機関から取り寄せる
次に、その証拠が公的機関にも残っているようなものである場合、正式な手続きを行って、公的機関から取得するという方法があります。
公的機関では、資料関係に関しては、管理が厳密で、取得手続きも厳密になっていることが多いです。
したがって、公的機関にあるものであれば、手続きを行って取得する手段があります。
間接的な証拠で立証する
以上の手段などで取得できないものであれば、基本的には間接的な証拠で立証することになります。
相手方とのメールやLINE、関連する資料など、複数の証拠を組み合わせて立証する方法です。
このような資料がないこともありますが、例えば銀行から取引履歴を取得するなど、間接的な証拠についても、各種の取得方法があります。
ですので、そのような方法も駆使して、証拠を収集することになります。
尋問は最後の手段
証人尋問や本人尋問という、裁判所での手続きもありますが、これは立証という観点からいうとなかなか難しい点も多いため、最後の手段と考えた方が良いでしょう。