急な病気などで仕事を休み、収入が減った場合など、一時的に借金返済が難しくなってしまう場合があります。
借金の整理方法には自己破産や個人再生など、いくつかの方法がありますが、そこまでのことをすべきか、判断がつかないこともあるでしょう。
そこで、今回は、一時的に借金などが返せないときにどうしたら良いかについてお話ししたいと思います。
債権者と話してみる
まず、債権者に事情を話し、待ってもらうという方法があります。
人にもよりますが、そもそも債権者と話しをしてはいけないのではないか、1回でも支払いが遅れたら大変なことになるのではないかという考えの方もいらっしゃるようです。
しかし、債権者も人(会社の場合でも担当者は人)ですし、本当に一時的なものであれば、話し合いに応じてくれることも稀ではありません。
特にその事情がやむを得ないものである場合(例えば、病気など)、通常は協議に応じてくれることも多いと思います。
債権者としても、1回支払いが遅れたからと言って、裁判などをすることは、費用対効果が悪く、できれば遅れた分も解消しつつ、支払を継続してもらった方が都合が良いこともあります。
ですので、まず、債権者に話をするという方法は有用と言えます。
親族などに相談してみる
また、債権者が話し合いに応じない場合や、待ってもらう期限が短すぎる場合、親族などに相談してみて、いったんお金を用立ててもらえないか相談するのも一つです。
あくまで一時的なものであれば、金額も少ないことが多いでしょうし、債権者が応じないのであれば、このような臨時的手段をとってもやむを得ないでしょう。
任意整理
債権者と話しをしても応じず、頼れるような親族などもいない場合には、一時的な滞納であっても任意整理をすることも考えられます。
任意整理は、弁護士が債権者と交渉して、支払をリスケジュールする手続きですが、本人が交渉する場合と異なり、将来利息のカットや分割回数などの点で、メリットがある場合があります。
少々費用はかかりますが、このような手段もあります。
弁護士費用が出ない場合には、任意整理ではなく、特定調停などを利用する方法もあります。