争いが深刻化する前や双方が裁判所の手続きを取りたくない場合、双方で話し合いによる解決を図りたい場合があります。
離婚や相続などをはじめ、お金の貸し借りなど、紛争はいろいろありますが、裁判所の手続きは双方に負担が大きいため、話し合いで解決したい場面はかなりあります。
しかし、やり方を間違ってしまうと、話し合いが泥沼化し、訴訟などにならざるを得なくなることもあります。
そこで、今回は、できるだけ話し合いで解決する方法についてお話ししたいと思います。
話し合いの基本は聞くことから
まず、話し合いで解決する場合、相手方の話を聞くことがベースになります。
たまにこちらの言い分が正しければ相手方は折れてくるしかないと考える方もいらっしゃいますが、現実には、双方の認識が異なっていることも多く、正しさだけでは解決に至らないことがほとんどです。
話し合いの場合、双方の合意を目指すことになりますので、話を聞くということがスタートラインになります。
話を聞いた上で、相手方がどこを大切にしているのか、逆にどのあたりは情報可能なのかなど、情報を収集しましょう。
こちらの言い分は言い方に気をつける
そして、こちらの言い分などを話すときには言い方に気をつけましょう。
ただでさえ、相手方からすれば、自分の認識とは異なる話をされるので、受け入れがたい気持ちになります。
したがって、相手方の人格否定などにつながる表現は避け、できるだけ相手方の考えも前提とした上で説明をするようにしましょう。
合意や話し合いの経過は書類にする
話し合いを進めていくと、ある部分では合意できるという段階があり得ます。
その場合には、できるだけ書面などで双方確認しましょう。
できれば双方サインや押印をし、日付をつけておくと良いかもしれません。
こういった書面を作成しておくと、後日話し合いのやり直しはなく、また、忘れてしまうこともなくなるため、大変便利です。
合意の内容については双方意見を出し合って作成するとより良いです。