紛争が起きているかどうかに関わらず、相手方を合意する場合など、書面を作成しておくべきか悩む場面もあります。

 また、人によっては、書面を作成することに全く思い至らず、紛争が起きた場合に思ったように解決できなくなってしまった方もいらっしゃるかもしれません。

 一般的には、書面は大切だけど、自分は大丈夫、今回は大丈夫などと考えて、書面を作成しないこともあるかもしれません。

 今回は、法的問題における書面の記載の重要性についてお話ししたいと思います。

 

書面はトラブルを防止するために大切

 まず、書面を作成しておくメリットとして、未然にトラブルを防止できるということがあります。

決めたことを忘れてしまったときに参照できますし、お互いの認識が異なる場合にも参照できますので、書面があることで、トラブルを防ぐことができるのです。

 日本では、信用を重んじる部分があり、書面を作ることは信用していないと考えられてしまうという心情から、書面を避ける方もいらっしゃいますが、特に損害が大きい場合や、損害を被った場合許せないなどの場合には、必ず書類を作成しておいた方が良いです。

 

トラブルが起こった後も大切

 また、トラブルが起こった場合にも書面は重要です。

 紛争になった場合に、口頭では証明することが難しいことでも、書面があれば証明が容易になります。

 話し合いなどの場合でも、書面があれば、その書面を起点に話し合うことができます。

 言った言わないの話になったとしても、書面に書いてあれば、その書面の条件などから、話し合いを進めることができます。

 

文言も気にすること

 書面が大切といっても、何でも良いわけではありません。

 記載内容も当然問題です。

 どのような記載をすべきかは場面によりますので、この場では説明できませんが、意味が明確になるようにする、特に法律とは異なる合意や一般とは異なる合意をする場合には記載しておくなどのことは重要になります。

 一般的なものであれば、インターネットでも情報は得られますが、一般的な条件では現実の合意と合わない場合もあります。

 どのような記載にすべきかについて、お悩みの方は弁護士に相談した方がよいでしょう。

 

 

 

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