裁判や調停、交渉などにおいて、自分に有利に進めるには証拠・裏付けが重要です。
一般的には問題が起きていない段階では、証拠や裏付けを準備しようとすら思わない場合が多いです。
しかし、紛争は必ずしも最初から発生すると決まっているわけではなく、その後の経緯で予想外に発生するのが通常です。
そこで、今回は証拠・裏付けを早めに確保することの重要性や方法についてお話ししたいと思います。
証拠・裏付けは散逸する
証拠や裏付けは、基本的に時間が経てば経つほどなくなってしまいます。
書類や物もそうですし、データなども消えるリスクは時間が経てば経つほど出てきます。
したがって、証拠や裏付けは早めに確保することが重要です。
証拠の価値も紛争に近い時期の方が良い
また、証拠などの価値も、早期に取得したものの方が、信用性が高くなります。
例えば、売買契約の内容が問題の場合、売買契約書や売買契約までのやりとりなどの方が、紛争になった後に行ったやりとりよりも評価が高くなる傾向にあります。
したがって、その意味でも早期に証拠等を収集した方が良いでしょう。
忘却を防ぐ意味もある
さらに早期に証拠を集めておければ、その後、やりとりを忘れてしまったなどの場合でも、客観的に証拠が残ることになり、後日の紛争をそもそも防ぐ効果も出てきます。
ですので、その意味でも早期の証拠収集は価値が高いです。
収集方法について
では、どのように集めるとよいかという点ですが、以下のような方法で残しておくと無難です。
- 紛争がなくても、契約書や申込書など書面に残っているものはしばらく保管しておく
- やりとりについても書面やデータ(メールなどでも可)で残しておく
(特に工事契約内容の変更など大切なやりとりは必ず残す) - 日記などに重要な情報を記載して残しておく
とにかく重要そうなものや些細とはいえないものはしばらく保存しておく方が良いと思います。