相続が発生し、遺産分割調停を申し立てた場合に、調停がうまくいかないと、審判という形で裁判所が遺産分割方法を決定することになります。
遺産分割の審判では、分割の対象が調停成立の場合より狭い、分割方法が当事者にとってあまり良くない方法になることがあるなど、デメリットも多くあります。
これらのデメリットを防ぐためには、できれば調停成立を目指した方が良いところです。
そこで、今回は遺産分割調停をうまく進めるコツについてお話ししたいと思います。
優先順位をつける
まず、自分の希望の中でも「優先順位」をつけておいた方がうまくいきます。
調停は話し合いなので、双方が合意する必要がありますが、全ての希望に一律にこだわると、話が進みません。
自分の希望の中でも重要なものはどれか、重要でないものはどれかなど優先順位をつけておくと良いと思います。
譲歩する気持ちを持つ
その上で、一定の範囲では「譲歩(じょうほ)」する気持ちを持つことが重要です。
双方のわだかまりなどで、なかなか譲歩しづらい場合は多いですが、調停では一定の譲歩は必須になってくるのが重要です。
ですので、成立を目指すのであれば、一定の譲歩が必要になると考えた方が良いです。
相手方の意見も聞く
譲歩の前提として相手方の意見も聞くことは重要です。
相手方も意見に優先順位があり、こちらと優先順位が異なれば、双方の譲歩で調停成立になる可能性が高くなります。
ですので、相手方の意見の真意を捉えることが重要になってくるのです。
しっかりと証拠を出す
できるだけ自分の希望を入れてほしい場合には、しっかりと「証拠」を出すことが重要になってきます。
証拠が十分であれば、「審判(しんぱん)」が有利になることが想定され、他方で調停の段階で相手方の譲歩を引き出しやすくなります。
話せば分かる、あるいは、相手方は知っているはずなどという考えはやめた方が良いでしょう。