離婚のときに決めること(2)

離婚問題

離婚にあたって、親権の次に対立が生じやすいのが「面会交流」と「財産分与」です。これらは「子供の健やかな成長」と「離婚後の経済的な自立」を支える重要な柱となります。それぞれの基本的な考え方と、注意すべきポイントを整理しましょう。

1. 面会交流:主役はあくまで「お子さん」

離れて暮らす親とお子さんが交流する「面会交流」は、親の権利である以上に、お子さんの健やかな成長を支えるための「お子さんの権利」です。

[Image: A heart icon connecting a child to two separate house icons, representing the bridge of “Visitation Rights.”]

2. 財産分与:夫婦の歩みを清算する

婚姻期間中に夫婦が協力して築き上げた財産は、名義がどちらであっても、離婚時に分け合う権利があります。これを財産分与といいます。

[Image: A balance scale weighing “Marriage Assets” and “Debt,” showing a 50/50 split of the remainder.]

3. 財産分与でトラブルになりやすい「5つの要注意項目」

単純な預貯金以外の財産については、以下のような複雑な問題が絡んできます。

項目 主な課題と注意点
住宅ローン・建物 債務者は誰か? 離婚後にどちらが住み、支払いをどう続けるか。
退職金・保険 将来もらえる退職金や、保険の解約返戻金をどう評価するか。
家財道具 大型家電や家具の所有権、搬出・処分の費用負担。
名義変更の手続きや、任意保険の条件変更の必要性。

財産分与を「とりあえず後回しにしよう」とすると、離婚後に相手と連絡が取れなくなったり、勝手に財産を処分されたりするリスクがあります。特に、名義変更の手続きには相手の協力が不可欠です。後腐れのない再スタートを切るために、合意内容は必ず書面(公正証書など)に残しておきましょう。

次回は、財産分与の中でも特に厄介な「住宅ローン」や「保険」などの個別問題について詳しくお話しします。