法的手段(裁判や調停など)を採る場合、証拠の提出が必要になります。
証拠と一口に言っても、どのようなものをどのように集めるべきか、分からない方はかなりいらっしゃると思います。
法律相談などでは証拠関係のアドバイスもしますが、そもそも法律相談前に証拠を収集する必要がある場合や、弁護士には依頼・相談はしない場合など、自分で証拠を収集する必要がある場合もあります。
そこで、今回は、概要にはなりますが、証拠収集の方法(証拠はどうやって集めるのか)についてお話ししたいと思います。
まずは身の回りから
まず、紛争が起きると、様々なやりとりが行われるため、メールやLINE、手紙など、何らかの形で証拠となるものが発生することがあります。
また、亡くなられた方に関する問題の場合には、亡くなられた方の周辺に証拠がある場合もあります。
ですので、まずは、身の回りを探すところからスタートすることになります。
役所などでの取得
次に、証拠のうち、公的な文書(戸籍や各種証明書など)については、自治体の役所や年金事務所など、役所で取得することができるものが多いです。
特にご本人名義のものは取得できるかと思いますので、郵送も含め、手続きをして取得します。
銀行などでの取得
口座の取引の履歴など、銀行などの一般的な会社にある場合、本人のものであれば取得可能です。
通帳を捨ててしまった場合などは、手続きをして取得することになります。
友人知人など関係者の協力
本人のものではない情報については、資料を保持している人の協力を得て取得できる可能性があります。
証言を書面化したものについては、証人の協力が必須です。
探偵の利用
不貞の証拠などはお金はかかりますが、探偵を利用することもあり得ます。
裁判所での手続き
なお、裁判所でも証拠を収集する手続きがあり、訴訟などの最中に裁判所から照会してもらうなどの方法もあります。
こちらは専門的なものになってきますので、弁護士に相談した方が良いでしょう。