自治体の無料法律相談など、弁護士の法律相談が無料で受けられる窓口があります。
無料の法律相談の特徴として、一般的に時間制限が設けられている点があります。
無料の場合、だいたいは30分程度のことが多く、法律事務所などが無料で実施している場合でも、30分~1時間程度のことが多いでしょう。
法律相談を受けたことがない方はイメージするのが難しいかもしれませんが、法律相談を本格的に行おうとすると、事案にもよりますが、1時間以上かかってしまうことがあり、そのような場合に自治体の無料法律相談などに行くと、事情を説明しただけで終わってしまいます。
そこで、今回は、無料相談の上手な利用方法(効率的な相談方法)について、お話ししたいと思います。
30分以内に法律相談は可能か
まず、そもそも30分以内に法律相談を終えることができるのかについてですが、効率的に相談を行えば、30分以内に終えることは可能です。
相談を受ける弁護士にもよりますが、だいたいは5分から10分程度で説明を行うことができることが多いため、事情の聞き取りなどが20分くらいで終了すれば、十分な回答が得られると思います。
ですので、20分程度で事情の聞き取りを可能にしておくと、効率的に相談を行うことができ、30分の無料相談でも、弁護士から回答を得ることができるかと思います。
20分くらいで説明するためには
では、20分程度で事情を説明するためにはどうしたら良いのでしょうか。
これには一定のコツのようなものがあると思っています。
普通に事情を説明すると、だいたいの場合、経緯を細かく説明しなければと思い、詳細になり過ぎたり、時系列がばらばらで、行ったり来たりになったりします。
そういう場合、弁護士の方で補足質問するなどしますが、このやりとりが場合によっては、かなり長くなってしまいます。
そこで、一つには、時系列のメモと聞きたい内容のメモを持参すると良いでしょう。
そして、相談の際は、弁護士にまずメモを読んでもらって、その後に、メモを読んでいる前提で少し補足するということをすると、説明がかなり省略できます。また、弁護士も全体像をつかんでから質問などをしますので、かなり効率的にお話しを進めることができます。
また、相談に関する資料は必ず持参し、できれば、すぐに取り出せるようにしておくと良いです。ポケット型のファイルなどにみやすく挟んでおいて、質問があったときに該当ページを見せるなども良い方法でしょう。
以上のように、工夫次第では、無料相談でも十分な相談効果がある場合がありますので、法律相談の際は、ご留意いただければと思います。