法律相談を行う場合、人生で初めてということもよくあり、何をどうすればよいのか全く分からない場合も多いと思います。

 しかし、時間にも限りがある中で、全く準備や心構えをせずに法律相談に臨んでしまうと、場合によっては、よくわからない回答を得るだけで終わってしまい、結局もう一度法律相談をしなければならなくなるなど、負担が多くなってしまいます。

 そこで、今回は、法律相談を受ける場合に、準備しておいた方が良いもの、当日の心構え、注意点などについてお話ししたいと思います。

 

相談したい内容や話したい内容のメモを準備する

 いざ法律相談になると、聞きたいことや話したいことを忘れてしまうことや、途中で時間が来てしまって十分に質問ができないことがあります。

 特に初めて弁護士と話すことは少なからず緊張することもあり、事前には大丈夫だと思っていても、法律相談の際には、上記のようなことがおこることも稀ではありません。

 そこで、事前準備として、聞きたいことや話したいことをメモにして持参すると間違いないでしょう。

 メモの書き方は分かれば何でも構いません。時系列ごとの箇条書きなどでも大丈夫ですし、手書きでもパソコンなどで作ってもかまいません。

 特に話したいこと、特に聞きたいことは忘れずにメモしましょう。

 

相談に関係する書類を準備する

 相談の際に、弁護士は書類などの資料を確認して、お話しをうかがいます。

 資料を持参していないと、場合によってはその資料を持参して再度来てくださいということで終わってしまいますし、アドバイスがあっても正確性を欠いてしまうこともあります。

 ですので、相談の際は関係資料一式を持参することをお勧めします。

 関係資料とはどんなものかという点については、法律事務所への直接の法律相談予約の場合は、その際に聞けばある程度説明があるかと思いますが、自治体などの法律相談会などでは事前に確認が取れませんので、間接的にでも関係するものは持参するという気構えで広く持参された方が良いと思います。

 もし分量が多いのであれば、法律相談に関してのみであれば、資料をスマホなどで撮影してスマホを持参することでも確認はできるかと思います。

 関係資料の一例をあげておくと、不動産に関するご相談では不動産の登記全部事項証明書と契約書関係、相続に関するご相談では相続関係図(家系図のようなもの。自作でも可。)・遺産の資料(通帳や残高証明書、不動産の登記全部事項証明書など)、不貞に関するご相談では不貞の証拠と考えられるもの、婚姻費用や養育費のご相談では昨年の源泉徴収票と最近の給与明細、交通事故に関する相談では事故証明書や診断書・車両修理の見積書などです。

 

相談時の心構え・注意点

 法律相談では、特に聞いてはいけないということはありません。もし依頼する場合の費用を聞いたら失礼なのではないかと考える人もいらっしゃるようですが、そのようなことも臆せずに聞きましょう。気になるところは全て聞くという心構えで良いです。

 また、経緯などの説明の際は、話したいことを全て話すと時間が足りなくなることが多いので、おおよその経緯と、特に気になる点をお話しすればよいと思います。ただし、弁護士から質問されたことはしっかりと答えましょう。

 相談者本人は大したことはないと思っていても、法的には重要なことがありますし、相談者本人からすれば大事だと思う経緯でも、法的にはあまり意味がないということもあります。

 弁護士からの質問は、法的に意味のあることや今後のアドバイスに必要なことを聞いていることが多いので、しっかりと答えた方が良いです。

 加えて、法律相談では、嘘やごまかしはやめましょう。弁護士には守秘義務がありますので、情報が外に漏れることはありません。他に聞かれるとまずいことでも、話して問題ありません。他方で、嘘やごまかしの説明を受けてしまうと、弁護士をその説明をもとに最善のアドバイスをすることになりますので、不正確な説明を行うことになってしまいます。そうすると、相談者ご本人に不利益が生じることになりますので、くれぐれも嘘やごまかしは避けましょう。

 

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