交通事故でけがを負った場合など,一定の場合,慰謝料を請求することができます。

 ただ,一般的には,金額やもらえる場合についてよくわからない方も多いと思います。

 そこで,今回はどのような場合に慰謝料を受け取れるのか,金額はどのように決まるのかについてお話ししたいと思います。

 

慰謝料が発生する場合

 交通事故では,死亡やけがの場合,慰謝料が発生します。

 けがの場合には,入通院の慰謝料と,場合によっては後遺症の慰謝料が発生します。

 他方,物損のみの場合,原則として慰謝料は発生しません。

 

慰謝料の金額はどのように決まるか

 慰謝料の金額は,裁判の積み重ねにより,相場が決まっています。

 入通院慰謝料の場合は,入院期間や通院期間で決まります。

 後遺症の場合は,後遺症の等級ごとに決まります。

 

過失割合による調整

 もっとも,交通事故では,過失割合により,修正があります。

 例えば,過失割合がこちら:相手方が3:7だとすると,相手方に請求できる慰謝料も10分の7になります。

 

慰謝料額に争いがある場合

 慰謝料の金額に関しては,保険会社が入った場合でも,争いになる場合が多いところです。

 保険会社には,内部基準などがある関係で,交渉の過程で争いになることがあるのです。

 また,後遺症については,等級認定が必要になりますので,医師の診断が重要になります。

 後遺症慰謝料が等級で争いになる場合には,医師との相談も必要になります。

 慰謝料に争いがある場合には,医師の相談も含め今後の進め方も問題になりますので,一度弁護士に相談した方が良いでしょう。

 

 

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