借り入れやクレジットカードの支払いが滞納になってしまいそうな時,これまで支払いができていた場合には特に心配になると思います。

 借り入れやクレジットカードの利用については,支払いの必要があることは大原則です。

 しかし,新型コロナウイルスの蔓延など,様々な理由で給与が減った,仕事を失ったということはあり得る話ですし,それ以外にも,急な病気や急な出費など,様々な理由で支払いが遅れてしまうことは考えられます。

 そこで,このような場合,どう対処すれば良いのか,お話ししたいと思います。

 

滞納が1回目の場合

 滞納が1回目の場合,その後,2回目までの間に滞納が解消できそうであれば,それほどの問題ではありませんので,焦らなくてもかまいません。

 誠実に対応するのであれば,金融機関やカード会社に連絡して,1回目が滞納になりそうなこと,2回目までには支払いができることを伝えれば良いと思います。

 

滞納が2回目以降の場合

 滞納が2日目以上になると,金融機関やクレジット会社の動きが少し厳しくなります。場合によっては,ブラックリストに記載がされるなどの不利益もあり得ます。催促の手紙や電話が来ます。

 この場合に,少しでも支払えるというのであれば,金額に満たなくても支払うのも一つの方法です。

 ただ,根本的に解決ができない場合(例えば,仕事を失ってしまった場合など)には,弁護士などに債務整理を依頼するというのもこの段階ではあり得ます。

 もっとも,親族などで立て替え可能なのであれば,立て替えてもらって支払うというのも一つの方法です。

 

滞納の根本的な解決方法

 滞納しそうな場合に,お金が後日入る予定があるのであれば良いのですが,そのようなことはない場合には,根本的な解決を図る必要があると思います。

 まず,はじめに,現在の収支状況を明らかにしましょう。支払いが滞納になる方には,家計の収支をほとんど意識していない方も多くいます。現在の収支状況から,削れるところを削って支払いが可能なのであれば,その段階で解決可能でしょう。

 収支状況から,一定額は支払えるが,現在の月額が難しいという場合には,弁護士などに一度相談してみましょう。任意整理や特定調停,個人再生などの手続きで解決可能な場合があります。

 収支状況からみてもどうしても返済が不能な場合もあります。このような場合には,弁護士などに相談して自己破産も視野に入れましょう。もっとも,自己破産にも一定の条件がありますし,自己破産以外で自然災害ガイドラインにより債務免除が可能なケースもあり得ます。一度専門家に相談することは手段を選ぶのに良い方法だと思います。インターネットを見て自己判断するのは危険です。

 

大昔の債務の場合には

 債務を滞納したのが5年前,10年前といった大昔の場合には,消滅時効により債務が消えることもあり得ます。

 この点,時効にも一定の条件がありますので,弁護士などに相談しましょう。

 

 

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