個人の方でアパートやマンションなどの賃貸を行っている方など,一定の書式を使って契約を行っている方もいらっしゃると思います。

 ところが,一般的にはこのような場合,市販の書式を利用して契約されている方も多く,個別の状況や個別の合意などが反映されていない場合も多くあります。

 このような場合,特に今後新たに契約する場合などに,契約書式を見直す必要性が高いものと思われます。

 

契約書の内容の重要性

 契約書は契約したこと自体を証明するという側面もありますが,契約の内容,合意の内容を明らかにするという重大な働きがあります。

 そうすると,何か当事者間で個別の合意がなされた場合には,契約書に取り込んでおくことが重要になってきます。

 確かに問題やトラブルが起こらなければ良いでしょうが,一旦トラブルが発生すると,契約書の記載がネックになる,または,個別の合意について立証できないなど,契約書の記載が問題視されることが出てきます。

 したがって,契約書の内容を個別の合意に合わせることも大変重要なことです。

 

市販の書式は完璧ではない

 市販の書式は最低限の契約内容を記載しており,当該契約において重要な部分でも,一般的には重要でなければ,記載はありません。

 ですので,一度契約書式を見直してみると良いと思います。

 

契約書の見直しの方法

 契約書の見直しはできれば弁護士など専門家に相談した方が良いでしょう。

 当事務所では今月からLegalForceというAIサービスを導入しており,契約書の比較検討も容易にできるようになりました。

 これにより,どの部分の契約が漏れていて,その漏れは直した方が良いものか,広く判断しやすくなっています。

 また,弁護士は様々な将来的なリスクを想定して,契約書の文言を作成できます。

 アパートやマンションの賃貸を営んでいる個人の方など,何か定型の書式を用いている方は,一度契約書の見直しを行い,見てもよくわからない場合には,弁護士に相談してみるのも良いと思います。

 

 

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