弁護士を依頼する場合に、何も考えずに依頼してしまうと、後日、トラブルになってしまうこともあります。
例えば、あまり説明がないまま事件処理が進んでしまい、思いもよらない状況になってしまう、思ったように動いてくれないなどです。
そこで、今回はそのようなトラブルにならないよう、弁護士を依頼する場合の注意点(相性の関係)についてお話ししたいと思います。
弁護士には個性がある
前提として、弁護士には個性があります。
専門領域や経験に差があるのは当然として、事件解決に対する姿勢や考え方が弁護士ごとに異なる側面があります。
紛争の解決について、当事者の納得を重視する考えの弁護士もいれば、訴訟などで法的な権利を実現することを重視する弁護士もいます。
また、説明などを細かくする弁護士もいれば、おおまかな説明にとどめる弁護士もいます。
事件の解決への方向性も異なる
事件の解決についても、弁護士によって大きく変わる場合もあります。
話し合いを重視し、紛争全体の解決を図る方向をめざす弁護士もいれば、勝敗を重視し、訴訟など手続きを早急に利用する方向の弁護士もいます。
すなわち、弁護士の選び方で、事件の解決自体も異なってくるのです。
弁護士を依頼する場合の注意点
したがって、弁護士を依頼する場合は、弁護士の個性や考え方が自分の考え方などと合うかという相性も重視した方が良いでしょう。
相性を判断するには、法律相談の際、率直に質問をして、どのような考え方を持った弁護士なのか、自分がしてほしいことをしてくれるのかなど、聞いてみるとよいと思います。
相性が合わない場合には
相性が合わない場合、依頼は差し控えた方が良いかもしれません。
できるだけ、納得がいく形で弁護士を依頼した方が良いと思います。
なお、弁護士の方から考え方が違うという話をされる場合があります。そのような場合、その弁護士に固執せず、自分の考えと合う弁護士を探した方が、最終的には納得がいくと思います。