相手方との交渉での注意点

相手方と交渉する場合,以下のような注意点があります。

 

客観的資料を集める

相手方と交渉を行う場合,相手方とこちらの力関係(加害者か被害者かなど)によっては,相手方の考えで話が進んでしまったり,納得できない内容で決められてしまったりということが度々起きます。

そのような状況を防ぐために,まずは客観的資料を集めることが大切です。

事故の状況や被害の状況について,ご自身で集められるもの(こちらの病院の領収証など)を集めるだけでなく,相手方にも資料の提出をお願いしましょう。

客観的資料が集まれば,資料に基づいてお話しができるので,ある程度冷静にお話しすることができますし,金額などについて勘違いによる誤りも防ぐことができます。

 

即断しない

交通事故の場合,治療費など日々費用が発生することもあり,相手方によっては支払いをすぐにするように求められたり,場合によっては無茶な要求をされたりすることがあります。

そのような場合,すぐにその場で回答するのではなく,検討しますなどと回答して考える時間をもらいましょう。

そして,場合によっては,弁護士など第三者に相談して結論を決めた方が良いと思います。

即断して支払う約束をしてしまうと,法律上は合意が成立してしまい,後日争えなくなるおそれもありますし,言った言わないの争いが激化してしまう可能性があります。

 

第三者を間に入れる

双方ともに任意保険に加入している場合には,保険会社同士でお話が進みますので,相手方と直接やりとりをする機会はほとんどないですが,双方任意保険に加入していない場合など,相手方と直接やりとりを行わなければならない場合,上記の注意点を守ってもなかなか難しい場合があります。

そのようなときは,一度弁護士に相談し,場合によっては弁護士に依頼するなどして第三者に間に入ってもらうことも一つの手段です。

なお,仮に依頼まで至らなくても,交渉の進め方のアドバイスはできますので,何かしらの有益な情報は得られると思います。

 

合意書を作成する

相手方と交渉した結果,うまく合意できた場合には,必ず合意書を作成しましょう。

合意書を作成しておかないと,後日争いになる場合に,合意した証拠がなく,話し合った意味がなくなってしまいます。

仮に争いにならなくても,記憶違いを防ぐ効果もあります。

したがって,合意が成立したら必ず合意書を作成しましょう。

内容や書き方については,わからなければ弁護士に相談しましょう。

 

まとめ

交通事故はこれまで多くの事例があることから,かなり専門的な分野となっています。今回は一通りの注意点をお話ししましたが,もう少し細かなことはまたの機会にお話しできればと思います。

 

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