何か請求したいものがある、解決しなければならない問題があるなどして、紛争の相手方と交渉せざるを得ない場合があります。

 特に、裁判などが考えられない、解決まで時間をかけられないなどの場合には、交渉することが必要になります。

 しかし、交渉というものはそう簡単なものではなく、やり方を間違うと、紛争が激化してしまうこともあります。

 そこで、今回は、相手方との交渉をうまく進める方法(コツと手続)についてお話ししたいと思います(なお、技術的な部分は説明が難しいので、あくまで概要となります。ご了承ください。)。

 

問題や事情、情報を整理すること

 まずは、問題や事情、情報を整理することです。

 互いに何が問題になっているのか、経緯の認識に違いがあるのか、相手方が求めていることは何かなど、情報を整理することは、とても大切です。

 特に問題解決を妨げている部分が何かや、相手方の意向に関しては、しっかりと把握しないと紛争を激化させてしまいます。

 よく交渉で、自分の正当性のみを訴えて感情的に話してしまい、相手も感情的になって終了してしまうこともあります。

 そうならないためにも、しっかりと整理をしましょう。

 

話はしっかりと聞く

 また、話を聞くということは重要です。

 話を聞かないで交渉する(つまりは一方的に話してしまう)と、相手方は自分が傷つけられたと感じてしまい、相手方もこちらの話を聞かなくなってしまいます。

 話を聞くというのは、形だけではだめです。相手方が何を考えているかなどを正確に把握できるように聞くことをいいます。

 もっとも、交渉が進んでくると、相手方への感情が先行してしまい、なかなか難しいのもこの部分です。

 

難しければ第三者を早めに入れる

 交渉をしても難しい場合には、激化する前に第三者を入れるというのも良い方法です。

 この場合、知り合いに頼むだけでなく、調停やADRといった話し合いの手続きがあります。

 調停は裁判所、ADRは弁護士会などの機関が実施していますが、申し込み手続きをすれば、調停委員や仲裁人など、第三者が入って話を整理してくれます。

 紛争激化後は、相手方が手続きに応じなくなってしまうこともありますので、早めの段階で利用した方が良いこともあります。

 

 

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