自分が相続人になっている相続で、他の相続人が相続放棄をしたと聞いたが、書類で確認が取れず、手続きが進まない場合があります。
また、亡くなった人を相手とした請求に関し、相続人から相続放棄をしたと聞いたが詳細が不明な場合もあるでしょう。
そこで、今回は相続放棄をしたかどうか調べる方法(他人の相続放棄)についてお話ししたいと思います。
相続放棄の照会
まず、相続放棄は亡くなった人の最後の住所地を管轄する裁判所で行われますので、相続放棄の確認の手続きは、その裁判所に行うことになります。
そして、相続放棄をしたかどうかは、最終的に証明書を取得することになるのですが、その前に情報がないと証明書すら取得できません。
そこで、そもそも相続放棄の有無を調査するため、裁判所に相続放棄の照会をかけることになります。
この場合、相続人や利害関係人であれば、照会の回答を取得できます。
もっとも、戸籍等の資料を提出する必要がありますので、現実的には裁判所に必要書類などの確認をして手続きを行うことになります。
また、自らが相続人や利害関係人にあたることも証明する必要があります。
なお、このとき、相続放棄をした相続人の同意などは必要ではありません。
相続放棄の証明書
そして、照会に対する回答を取得した後、その情報をもとに証明書の取得手続きを行います。
詳しくは裁判所に問い合わせながら進める方が確実かと思いますが、こちらも相続人や利害関係人であれば取得可能です。
難しい場合
とはいえ、手続きですので、よく分からない場合もあり得ます。
特に利害関係を証明する書面は何かなど、具体的なところで詰まりやすいかもしれません。
どうしても難しい場合には、弁護士などに相談してみましょう。