自治体やイベントなどで法律相談会が行われていることがあります。

 法律相談ができるのは弁護士だけになっていますので、法律相談という名称の場合、弁護士との相談であることは、法律事務所での相談と変わりません。

 しかし、いくつかの違った点があり、場合によって、どちらが良いのか、選択が変わってくることがあり得ます。

 そこで、今回は、法律相談会と法律事務所での法律相談の違いについて、お話ししたいと思います。

 

法律相談会での法律相談

 法律相談会には、弁護士会などで常設で行っているもの、自治体などで定期的に行っているもの、各種イベントで行われるものなど様々な種類があります。

 予約不要のものもありますが、事前予約が必要なものもあります。

 法律相談会の場合、一般には、特に予約不要のものなど、早急な相談が可能なことが多いです。

 他方で、相談会の内容によっては、相談内容が制限されていることがあります(例えば、多重債務相談や相続相談など)。特に、イベントで行われる場合には、テーマの制限があることが多いです。

 法律相談会では、法律事務所主催のものは別として、弁護士会や主催者側で担当を割り振る関係もあり、弁護士の指名などはできません(また、そのまま依頼することも難しくなっています。)。

 また、相談時間も30分~1時間程度で区切られていることが多く、長時間の相談はできません。

 以上のことから、法律相談会は至急の相談や気軽な相談に向いていると言えるでしょう。

 

法律事務所での法律相談

 法律事務所での法律相談は一般的には予約制のことが多く、事務所によっては、すぐに相談できないことも多いです。

 他方で、法律事務所に所属している弁護士は固定しておりますので、弁護士の指名が可能でしょうし、相談テーマも事務所が取り扱っているものであればどれでも可能で、時間も予約の際に伝えれば、1時間を超えて可能なことが多いでしょう。

 また、依頼が必要な場合には、そのまま依頼も可能なことが大きな特徴です。

 ですので、法律事務所での相談は、至急ではないが依頼も視野に入れた深い相談がしたい場合に向いていると言えます。

 以上のとおり、いずれも一長一短がありますので、ご自身の状況によって、うまく利用してください。

 

 

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