相手方が不貞やDVをしている場合からいわゆる性格や考え方が理解できない場合まで、離婚を考える理由は様々あると思います。
しかし、他方で、離婚した方がよいか、離婚すべきかなどについては、理由や状況により、しっかりと考えて判断すべきものです。
なぜなら、離婚は、理由や状況によっては、しやすい場合・しにくい場合もあれば、離婚したことにより状況が悪くなるケースなどもあるからです。
そこで、今回は、離婚をすべきかどうか悩んでいる場合に考えるべきことについてお話ししたいと思います。
離婚原因は何か(離婚の難易)
まず、離婚原因は何かによって、離婚の難易度や最終的に強制離婚ができるかに差があります。
例えば、相手方の不貞など法律に定めのある離婚原因は、立証さえできるのであれば、比較的離婚自体は容易でしょう。
他方で、性格の不一致や実家との折り合いの問題など、他の事情も踏まえなければならないものやそもそも裁判での離婚は難しいものもあります。
そして、裁判での離婚が容易であれば、協議の段階でも優位に話を進めて構いませんが、裁判での離婚が難しい場合には、一定の譲歩が必要になることもありますので、注意が必要です。
離婚後の生活
また、離婚する場合、一般的には、家計が苦しくなることが多いです。
お子さんがいる場合には、養育費をもらうことはできますが、必ずしも十分な額とは言いがたいことが多いでしょう。
そこで、離婚後の生活をどうするのかによっても、離婚した方が良いかは変わってきます。
なお、各種援助制度などがある場合もありますので、そのようなものを調べておく必要もあります。
相手方との関係
そして、そもそも、相手方との関係がどうかによっても離婚すべきかどうかは変わります。
離婚原因が一過性のものであれば、時間によって解決できる場合もありますが、長期的に及ぶ場合には変わるのは難しく、離婚が必要かもしれません。
少なくとも離婚する前の別居が必要な場合はあるでしょう。
そもそも離婚すべきかどうかは、お気持ちの問題もありますが、上記のような考慮要素もあります。
お悩みの方は弁護士に相談してみましょう。