弁護士に相談したい、依頼したいという場合に、お金が準備できず、諦めてしまう場合もあるかもしれません。
とはいえ、紛争や問題を解決するには、弁護士が必要な場合もあり、そのような場合に金銭的負担を援助する制度として利用できる可能性があるのが法テラスです。
そこで、今回は、法テラスの利用のメリットとデメリットについてお話ししたいと思います。
法テラスとは
法テラスとは、独立行政法人の一つで、民事の話でいうと、主に相談料を実質無料にする制度と依頼の際の弁護士費用の立て替え制度を担っています。
その他にも様々な制度がありますが、今回は上記の制度にしぼってお話しします。
ただ、上記の制度を利用するには、一定の経済基準よりも収入や資産が下回る必要がありますので、全員が利用できるわけではありません。
また、個人の方しか対象になりません。
法テラスのメリット
法テラスを利用できると、同一の件で3回まで、相談費用を負担しなくて済みます。
これは法テラスが弁護士に相談料を支払ってくれるというものです。
また、弁護士を依頼する場合には、法テラスが立替で支払ってくれる制度になっており、これを分割して法テラスに返済していくという制度です。
弁護士を依頼する場合、一括での支払いを求められることが多いため、そのような方法ができない方にとっては、メリットの大きい制度です。
また、そもそもの総額も一般的な相場よりも低く設定されており、その面でもメリットがあります。
生活保護を受けている方は、状況によって、返済は留保されたり免除されたりもします。
法テラスのデメリット
法テラスの制度は、弁護士とは独立して運用されているため、金額や支払方法は法テラスが決定することになります。
ですので、柔軟性がないという点はデメリットといえるかもしれません。
また、事件終了時の報酬の支払いについて、長期にわたって少しずつ支払うような運用になっていたりなど、煩雑な場合もあります。
そして、法テラスは弁護士が契約していないと利用できないという点も注意が必要です。