法律相談をする場合に、自分の問題ではなく、ご家族が抱えている問題について相談することがあるかと思います。

 ご家族が心配してご本人の問題を相談する場合もあれば、ご本人が相談したくても忙しいので家族が代わりに相談することもあるでしょう。

 ただ、ご本人ではないことが相談する際に影響することもあります。

 そこで、今回は、家族が抱えている問題について相談する場合の注意点についてお話ししたいと思います。

 

そもそも相談は可能か

 まず、そもそも家族が相談することが可能かという問題があります。

 一般的には法律相談は本人が行うべきものではありますが、ご本人が相談できない場合などにはご家族による相談もやむを得ないところかと思います。

 法律事務所等相談する機関にもよりますが、問題がない場合には可能かと思います。

 

家族の相談が不可能な場合

 ただ、ご家族が相談することが不可能な場合もあります。

 例えば、相続の問題で自分も相続人である場合に、他の相続人の相談を行うなど、利益相反があり得る場合などです。

 この場合、そもそもご家族が相談することができません。

 

家族が相談する場合の問題点

 ご家族が相談可能な場合でも、ご家族の相談が適切ではない、つまり問題点がある場合があります。

 まず、法律相談は前提として経緯を詳しくお聞きすることになりますが、ご家族は自分が経験していないため、本人から経緯を聞いているとはいえ、詳細な説明が難しい場合が多いです。

 特にご本人は重要ではないと思っていても弁護士からは重要な事実もあり、ご家族の相談によることで回答が十分なものにならない、または、不正確になるという問題点があります。

 また、証拠の所持についても同様に、本人が持っている場合が多く、証拠の確認が難しいこともあります(例えば、LINEのやりとりを確認したい場合、本人の携帯にやりとりがあり、相談時に確認できないこともあります。)。

 さらに、相談後、依頼をしたいという場合には、ご家族が依頼することはできないため、二度手間になることもあります。

 以上のとおり、問題点も多いため、できる限りご本人が相談しましょう。

 

 

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