【質問】

現在裁判中なのですが,裁判所から和解の話が出ています。私としては,相手方が言っていることは嘘でいっぱいで,和解するのに抵抗があります。和解する必要はあるのでしょうか。

 

【回答】

確かに和解には白黒はっきりしないというデメリットもありますが,多くのメリットもありますので,前向きに検討しても良いと思います。

 

【理由】

裁判が終了する場合,取り下げられない限りは,和解で終わる場合と判決で終わる場合があります。

 

判決は白黒はっきりするが…

 判決の場合,裁判所がそれまでの主張立証を見て,事実認定をした上で,法律に当てはめて結論を出します。

 ですので,事実の有無がはっきりします。

 ただ,裁判の仕組みとして,事実は証明する必要があり,証拠が不足すると,「認めるに足りる証拠がない。」という一言で,主張がばっさりと切られてしまい,自分が思っていた方向の判決にならないこともあります。

 また,白黒はっきりするといっても,裁判に必要な限度だけですので,周囲の事情は場合によって判決には記載されておらず,嘘かどうかはうやむやになることも多いです。

 ですので,真実が明らかになるとは限りません。

 

和解のメリット

 和解の場合,判決でどうなりそうかという判断も踏まえつつ,それぞれの立場から良い解決を図ることができます。

 和解というと,単に間を取るだけのように思う方もおられるかもしれませんが,そんなことはありません。

 判決ではできない柔軟な取り決めなども含め,実は重要な条件をつけることもできます。

 また,判決の場合,相手方が納得しないこともあり,任意に支払ってくる見込みは少ないですが,和解の場合,双方納得してのものですので,任意の支払が見込め,強制執行など余計な費用・労力を費やさなくて済みます。

 さらに,和解では分割払いの約束などもできますので,より支払の実効性も高めることができます。

 

 以上のとおり,和解にはとても良い部分もありますので,そのような話があったら,一旦は真剣に検討すべきです。

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