医師など他の職業と違って,弁護士を必要とする場面はそう多くはありません。

 ですので,弁護士を依頼すると,どんなことをしてくれるのか,依頼した方が良いのはどんなときかなど,イメージがつかないことが多いと思います。

 そこで,今回は,弁護士への依頼を考えるべき場面や弁護士は何をしてくれるのか,お話ししたいと思います(ただし,弁護士は全員が同じ仕事を行っているわけではないので,一般的な個人を対象とする仕事をしている弁護士についてお話しします。)。

 

弁護士の仕事

 弁護士は,法律相談でアドバイスすることはもちろんですが,依頼を受けた場合,裁判などの手続きをご本人に代わって行います。また,法的な知識を使って交渉したり,弁護士が持つ権限を使って調査を行ったりもします。

 他方,依頼者の代理人にならない形での立会いを行うこと,探偵のような事実調査などは一般的には行いません。

 

弁護士を依頼した方が良い場面

 裁判を行う場合,法的知識が相当必要になりますので,弁護士を依頼した方が良いです。また,調停など第三者を間に入れる手続きでも,法的知識の有無が結果のよしあしに繋がりそうな場合や,交渉力が大切になる場面では依頼を考えた方が良いです。

 さらに,交渉の場面では,交渉力を要する場合や法的な条件作成を要する場合には依頼した方が良いかもしれません。

 手続きがかなり面倒,自分で動く時間がない場合にも依頼した方が良いこともあります。

 

弁護士を依頼しない方が良い場面

 逆に,単純に感情的な対立が大きく,法的な紛争ではない場合には,依頼ではなくアドバイスでとどめた方が良いときもあります。というのは,弁護士が入ると,火に油を注いでしまい,感情的対立がますます激しくなる場合もあるからです。

 また,相手方が家におしかける場面で,相手方を帰してほしいなど,一定の実力行使が想定される場面では,警察が対応した方がよいため,弁護士の依頼は不要なことが多いです。

 さらに,簡単な手続きや書面作成は,依頼まで行わなくても,法律相談でのアドバイスで解決することもあります。

 

弁護士に依頼した方が良いか悩む場合

 弁護士に依頼した方が良いか,依頼した方が良いが費用が高額なのではないかなど,弁護士のことが頭によぎっても,実際に弁護士に話すまで,心理的にハードルが高いと感じることもあるでしょう。

 こういう場合,弁護士へとりあえず相談する方が良いと思います。法テラスという制度で相談料が無料になる場合もありますし,事務所によって無料相談を実施している場合もあります。また,弁護士に相談しても必ず依頼しなければならないということはありません。ご自身のお悩みが弁護士に依頼すれば解決できるものなのかは,一番弁護士が知っています。

 当事務所でも,ご相談の際は弁護士に依頼した方が良いのかという点もお答えいたしますので,お悩みの方はお気軽にご利用ください。

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