弁護士を依頼することは,人生の中で何度もあることではなく,周りの人も経験がない場合が多いため,誰も教えてくれません。

 他方,どの弁護士にお願いするかで,解決のスピードや内容が異なる可能性もあり,弁護士選びはかなり重要なことでもあります。

 そこで,今回は弁護士の選び方について,お話ししたいと思います。

 

弁護士には個性がある

 弁護士は一般的には,個人事業主か弁護士法人の一員である場合が多く,それぞれがそれぞれの判断で事件処理を行うことが多いです。

 また,弁護士もこれまでの経験などから,それぞれの知識やスキルが異なりますし,そもそも考え方なども全く異なりますので,どの弁護士に依頼するかで,依頼の進め方や説明内容などが異なってきます。

 つまり,弁護士にはそれぞれ個性があるということです。

 

ポイント1 コミュニケーションが良好かどうか

 弁護士を選ぶ場合,一般的に重視すべきは,第一にコミュニケーションが良好にとれるかだと思います。

 相談の際はちゃんと話を聞いてくれて,相談者の立場も十分理解した上で,今後どうすべきか等分かりやすくアドバイスをくれる弁護士の方が,依頼をした後もわからないところは説明してもらえますし,判断する場合にもアドバイスが得られます。

 逆に,話を聞いてくれない,相談者の立場を考えない,説明が分かりにくい,そもそも説明がない,威圧的な態度をとる,依頼後に全く連絡がない,弁護士となかなか連絡がつかないなど,コミュニケーションが不良だと,依頼をしてもその依頼がどうなっているかわからないまま時間が経過することにもなりかねません。

 ですから,依頼の前にしっかりとお話や質問をして,弁護士がどのような態度で臨んでいるかしっかり見ることが重要です。

 

ポイント2 費用の説明が明確かどうか

 また,費用などに関してもしっかり説明してくれる弁護士の方が安心です。

 そうでないと,思ったよりも高額な請求が来るなどして,依頼を後悔することもあり得ます。

 

ポイント3 依頼内容に対する経験・知識がある

 地方の弁護士は一般的に専門特化まではしていないため,ある程度は広く経験や知識がある場合が多いです。しかし,事件によっては全くやったことがないとか,知識がないこともありますので,率直に弁護士に確認し,どのような経験があるかなど,聞いてみても良いと思います。

 

 そのほかにもさまざまなポイントはありますが,上記のポイントを押さえた上で,信頼できると考えた弁護士に依頼すれば,間違った依頼にはならないと思います。

 また,上記のポイントの中でも何を重視するか決めて,複数の弁護士に相談してみるのも一つの方法です(例えば,複数の弁護士に相談した上で,経験などはまだ浅いがコミュニケーションがとても良い弁護士に依頼する,逆に,コミュニケーションはほどほどだが,専門性が高い弁護士に依頼するなどです。)。

 是非,依頼してよかったという弁護士に依頼することができるよう,上記の各ポイントには注意してみてください。

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