皆様が悩まれた時,すぐに弁護士の法律相談を受けていただきたいのですが,現実的には弁護士に相談するのは,かなり悩みが深刻になった時かと思います。

 ただ,法律相談は原則的には時間単位の有料で行うことが多く,何も準備をせずに相談してしまうと,時間が長くかかったり,1回の相談では解決の道筋が見えなかったりして,費用も余計にかかることもあり,相談者の方にとって不利益が生じることもあります。

 そこで,今回は,法律相談を受けるに際し,短時間で効果的な法律相談とするための注意点をお話ししたいと思います。

 

資料は必ず持参する

 例えば不動産の相談や契約に関する相談の場合,登記簿謄本や契約書など,様々な資料をお持ちの場合も多いです。そして,そういった資料は,法律相談の前提として,弁護士が確認したい情報が多数含まれています。

 にもかかわらず,資料を持参せずに法律相談を受けてしまうと,記憶によるあいまいなお話を前提にするなどして,弁護士が正確に回答することが難しくなってしまいます。

 また,場合によっては,必要な情報が分からず,再度相談に来なければならなくなるということもあり得ます。

 そこで,法律相談を受ける際には,必ず関連する資料を持参するようにしましょう。

 

聞きたいこと・話したいことをまとめておく

 法律相談は,よほど慣れていないと,とても緊張することもあり,聞きたいことを忘れてしまって,消化不良に終わることもあります。

 また,経緯もふと忘れたりして,重要な事実が見逃されることもあります。

 そこで,法律相談に行く前に,メモ書きでもかまいませんので,経緯などの話したいことや聞きたいことを簡単にでも書いて,それを持参する方が良いでしょう。

 

何か注意すべき事情があれば先に伝えておく

 例えば,このあと予定がある,耳が聞き取りづらい,話すのが苦手など弁護士に注意してほしい点があれば,最初にお話ししておきましょう。

 最初に言っておけば,弁護士も十分にその点に注意して相談を実施できます。

 

 以上のとおりの注意点を気を付けていただければ,充実した法律相談が可能かと思いますので,ご留意いただければ幸いです。

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