法律相談や弁護士と聞いても,一般の方にはなじみはなく,イメージがわきづらいかと思います。何か不安があったり,悩んだりして,どこに相談すればよいのか,どうすればよいのか途方に暮れることもあると思います。そこで,今回は,法律相談とはどんなものか,弁護士は一体何をしてくれるものなのかについてイメージがわくようにお話しできればと思います。

 

法律相談とは

 法律相談は,弁護士への相談です。お話しいただいたお悩みやご不安について,法律や制度を使って何か解決できる手立てがあるのかアドバイスするものです。ですから,健康に関する相談や人生そのものに関する相談は対象にはなりません。

 とはいえ,法律や制度は,生活やお仕事のあらゆる面に関連してきますので,対象とする範囲はかなり広いです。

 例えば,隣人の方とのトラブルや,インターネットのトラブル,事故や災害なども相談対象に入ってきます。

 ですので,一般の方からすれば,自分の悩みが法律相談の対象になるのかわからず,余計に悩んでしまうこともあります。ですが,そのように対象が広いことからすれば,自分の悩みが弁護士に相談できるものなのか,弁護士に聞いてみてよいと思います。

 弁護士側も,法律相談に入るのかで悩んでしまうお気持ちはわかります。〇〇の悩みは法律相談できるかなどと聞いていただければ,対象となるかどうかお答えできますので,お気軽に問い合わせていただければと思います。

 

弁護士は何をしてくれるのか

 法律相談を含め,いざ弁護士を利用するということになったとき,弁護士が一体どういうことをしてくれるのか,全くわからない方の方が多いと思います。

 弁護士は,法律相談の段階では,相談者の方のお話しを聞き,ご持参された資料を確認して,何か解決法がないかアドバイスをします。アドバイスの結果,相談者ご自身が行動することで解決に至る場合もありますので,法律相談を受けたとしても必ず依頼をしなければならないものではありません。また,アドバイスの内容は,弁護士の知識経験や考え方によって,弁護士ごとに違うこともあります。ですから,複数の弁護士に同じ相談をして,アドバイスを聞き比べることも可能です。必ず一人の弁護士に相談しなければならないわけではありません。

 法律相談の結果,弁護士に依頼した方がよいという場合もあります。この場合,相談者の選択にはなりますが,弁護士に依頼するとした場合には弁護士と委任契約を結ぶことになります。

 依頼後の弁護士の活動は,依頼の内容によるので,必ずしもすべてが同じではありませんが,例えば,相手方との交渉や調停,裁判を依頼した場合,相手方との連絡や裁判所との連絡など対外的な動きはすべて弁護士が行います。依頼者ご本人が行うことは,依頼した弁護士との連絡や打ち合わせ,ご本人にしかできない資料収集(役所で証明書をもらうなど)くらいになります。そして,基本的には,ご本人と相手方の連絡は絶つことになります。

 そして,依頼を受けた弁護士は,対外的なやりとりの中で,各種の連絡や書類作成,交渉,手続き等を行います。ご依頼者との関係では,都度,ご依頼者に事件の進捗などを報告の上,ご本人の意思確認や事実確認のため,打ち合わせなどを行い,書類や手続き,交渉などに反映させます。

 また,弁護士は一部,職権で行えることがあり,相手方の住所(住民票上の住所)の調査,固定資産評価証明書の取得(訴訟を行う場合のみ),弁護士会照会などを使った事実調査なども行います。

 加えて当然ですが,ご依頼者が途中疑問に思うことがあった場合などの相談にも応じます(この場合,依頼事件に関連することあれば相談料をいただくようなことはありません。)。

 

 以上が,法律相談及び弁護士の簡単なイメージです。いずれもご本人のお悩みやご不安を解消するにはよい方法かと思います。悩みや不安があるときには,お気軽に利用していただければと思います。

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