全く身に覚えのない請求だけでなく、大昔に返済したと思っていた借金、返済してはいないがかなり昔の借金で時効になっていると思われるものまで、日常生活でふいに何らかの請求が届くことがあります。はがきが届くくらいであればよいのですが、電話が来る、弁護士からの通知が来る、裁判所から通知が来るなど、放っておけないものもあります。

 このような場合は、早急に弁護士に相談した方が良いでしょう。

 早めに弁護士に相談することで、以下のようなメリットがあります。

 

対応すべき内容か判断ができる

 身に覚えのない請求などの中には、詐欺の場合があります。いわゆる架空請求というものです。

 架空請求の中には、いかにもありそうな公的機関の名前や偽の弁護士名などが書かれている場合もありますが、場合によっては本当に存在する機関などの名をかたって通知を送付してくる場合もあります。

 ですので、一般の方では、架空請求なのかそうではないのかは、見分けがつかない場合も多く、どう対応すべきかわからないことも多くあります。

 早期に弁護士に相談すれば、このような架空請求なのか、そうでない可能性があるのかなど、はがきなど資料を確認し、事情をお伺いすることで、判別がつく可能性が高いです。

 仮に一見して判別のつかないものであっても、その後の対応についてどうすればよいか、アドバイスがもらえます。

 

今後の対応や流れがわかる

 弁護士への相談では、これから考えられる流れを法的な手続きも含めながら、説明を受けることができ、その中でどのように対応すべきかアドバイスがもらえます。

 明らかな架空請求のはがきなどは無視していてもいいですが、近年では、全くの架空請求でも正式に裁判の手続きを行う業者もいるようです。そのような場合、無視をしてしまうと、裁判で不利な判決が出てしまい、かつ、後日争えなくなってしまいます。

 弁護士に相談すれば、どのタイミングでどのような動き(無視も含む)をすべきかアドバイスをもらえます。

 

時効の通知など特殊な対応も教えてもらえる

 請求の中には、以前借り入れをしていたところに関連した会社からの請求など、昔の借り入れと関係するものもあります。

 そのような場合、何も知らなければ、金額によっては支払ってしまうなどしてしまい、後日時効などを主張する機会がなくなってしまうおそれもあります。

 弁護士に早めに(相手方に連絡する前に)相談すれば、場合によっては、時効援用の通知を送付することで、請求をなくせることもあります。

 中身にもよりますが、ご自身で送付する場合にはアドバイスをもらえますし、依頼をして対応することも可能です。

 

弁護士に相談するデメリットは?

 以上のとおり、弁護士に早めに相談することはメリットが大きいですが、逆にデメリットはあるのでしょうか。

 法律相談は費用及び時間の負担はありますが、費用に関しては法テラスなどの扶助制度が利用できれば無料になりますし、以上に延べたとおり、無用な経済的負担(誤って支払ってしまうなど)を避けるメリットを考えれば、メリットの方が大きいかもしれません。

 ですので、費用と時間という若干のデメリットはありますが、メリットの方が大きいと思います。

 

 身に覚えのない請求に関しては、トラブルになってからよりも、請求が来て早い段階で弁護士に相談しておく方が、後日のトラブル自体を防止できます。

 ぜひお近くの弁護士のご相談ください。

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