多くの方の相談を受けていると,全く心当たりがない内容や大昔の内容に関するものなど,対応に困る通知が来て悩んでしまう方がいらっしゃいます。
ただ,全く無視してしまうと,トラブルが激化したり,法的に後日争えなくなったりなど,不都合が生じる場合があります。
そこで,このような場合にどう対応すれば良いのか,お話ししたいと思います。
まず詐欺などでないか確認する
まずすべきことは詐欺などではないか確認することです。
弁護士名や警察等の組織名が記載されている場合には,その通知に記載のある連絡先ではなく,電話帳やインターネットで調べた連絡先に電話などをして,この通知を送付したのが本当にその組織等なのかを確認するという方法があります。
また,弁護士の場合,日弁連に登録があるかは日弁連のホームページで確認できますので,弁護士をかたるものでないかは調査可能です。
さらに,そのような通知でない場合にも,インターネットなどで詐欺被害の有無を調査できることもあります。
そして,詐欺だと判明した場合には,連絡しないようにしましょう。
詐欺でない場合には詳細を確認する
詐欺でない場合には,相手方に連絡するなどして詳細を求めてもよいと思います。
もっとも,電話の場合だと,話の内容によっては難しい展開になることもあります。
ですので,手紙を送付して,端的に詳細を問い合わせ,場合によっては資料を送付してもらうのが良いかと思います。
ただし,請求などが含まれている場合は,支払いを示唆する表現は控え,検討するという程度でとどめておきましょう。
詳細を確認しても心当たりがないなどの場合
詳細を確認しても心当たりがない場合には,認識の違いが大きいといえますので,一度弁護士に相談し,対応を見当した方が良いでしょう。
心当たりがある場合
心当たりが判明し,自分で対応できる場合には良いですが,対応が難しい場合には,この場合でも弁護士に相談した方が良いかもしれません。